ナガバモミジイチゴ(長葉紅葉苺) |
山野の日当たりのよい林縁や林内に生育する落葉低木。茎は直立し,高さ 2 mほどになる。茎は緑色で若い時わずかに毛がある。茎には刺がまばらに生える。葉は互生。葉身は長さ 3 - 7 cmの長卵形で,掌状に3 - 5裂するが,切れ込みがないものもある。中裂片が長く,先がとがる。葉縁には重鋸歯がある。両面とも脈沿いに毛がある。葉柄や裏面の脈上には鉤形の棘がある。葉柄は長さ 1.5 - 4 cm。托葉は長さ6 - 8 mmの披針形。花は直径約3 cmの白色5弁花で,単生で,葉の下に,下向きにつく。雄しべは約40個,無毛で雌しべとほぼ同長。花糸は糸状,葯は球形。心皮は多数,花柱の下部と子房の上部にまばらに毛が生える。花柄は長さ5 - 10mm,まばらに軟毛が生え,しばしばとげがある。果実は橙黄色の集合果,直径 1 - 1.5 cmの球形で,小核果は甘く可食。 花期:4 - 5月 果期:6 - 7月 分布:北海道(南部)・本州・四国・九州 Rubus キイチゴ属: オオバライチゴ オキナワバライチゴ クサイチゴ クマイチゴ コガネイチゴ コバノフユイチゴ ナガバモミジイチゴ ナワシロイチゴ ニガイチゴ ハスノハイチゴ バライチゴ ヒメバライチゴ フユイチゴ ベニバナイチゴ ホウロクイチゴ ミヤマニガイチゴ リュウキュウイチゴ |