バラ科 Rosaceae フユイチゴ（冬苺） Rubus buergeri Miq.

山野の林縁や林下などに生育する匍匐性の常緑小低木。茎や枝には褐色の曲がった短毛が密生する。刺は細くて散生または無毛。葉は羊紙質，円心形で円頭またはやや鋭頭，基部は心形，長さ5 - 10 cm，不明瞭に浅く3 - 5裂し，裂片は円く，縁には小さい芒に終わる細かな鋸歯がある。葉は互生し，葉身は円心形で円頭またはやや鋭頭，基部は心形，長さ幅ともに5 - 10 cm，浅く3 - 5裂する。縁には小さい芒に終わる細かい鋸歯がある。表面は濃緑色，裏面は開出する短毛におおわれる。葉柄は長さ 3 - 10 cm。托葉は膜質，長さ1 - 1.5 cmの披針形で羽尖裂し，落ちやすい。葉腋から短い総状花序を出し，径 1 - 2 cmの5弁花を5 - 10個を密集させてつける。苞は早落性で，羽裂し，裂片は細い。萼の背面には灰褐色の毛が密生し，裂片は長さ 7 - 9 mm，卵形で尾状尖頭，先端はときに尖裂する。開花すると，萼裂片は開き，先は反り返る。花弁は白色，長楕円形，基部は狭まり，長さ 7 - 8 mm。果実は直径約1 cmの球形の集合果，赤く熟し，小核果は少数で，可食。 花期：8 - 10月　　果期：11月 - 1月　別名：カンイチゴ 分布：本州（房総半島・新潟県以西）・四国・九州；朝鮮半島南部，中国大陸中南部，台湾 Rubus キイチゴ属： オオバライチゴ　 オキナワバライチゴ　 クサイチゴ　 クマイチゴ　 コガネイチゴ　 コバノフユイチゴ　 ナガバモミジイチゴ　 ニガイチゴ　 ナワシロイチゴ　 ハスノハイチゴ　 バライチゴ　 ヒメバライチゴ　 フユイチゴ　 ベニバナイチゴ　 ホウロクイチゴ　 ミヤマニガイチゴ　 リュウキュウイチゴ

9-19-04 天山　標高 760 m， 佐賀県小城市	9-19-04 天山　標高 760 m， 佐賀県小城市
9-19-04 天山　標高 760 m， 佐賀県小城市	9-19-04 天山　標高 760 m， 佐賀県小城市
7-23-20　標高 650 m，鹿児島県南大隅町	7-23-20　標高 650 m，鹿児島県南大隅町
7-23-20　標高 650 m，鹿児島県南大隅町	7-23-20　標高 650 m，鹿児島県南大隅町
11-23-26　高城山 標高 370 m，福岡県苅田町	11-23-26　高城山 標高 370 m，福岡県苅田町
10-31-04 黒髪山　標高 110 m， 佐賀県有田町	10-31-04 黒髪山　標高 110 m， 佐賀県有田町

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