バラ科 Rosaceae

ホウロクイチゴ(焙烙苺)
Rubus sieboldii Blume   

山地の林下,林縁などに生育する半つる性常緑小低木。茎は円く,太くて強い。匍匐またはものに寄りかかって伸びる。針状の刺が疎らに生え,若枝には淡褐色の綿毛が密生する。葉は互生し,長さ8 - 17 cmの卵形または卵円形,基部は心形,縁には浅い欠刻と鋸歯があり,質は厚く,表面には細かなしわがあり,裏面は黄色の綿毛におおわれ,葉脈は太く,網目状に隆起する。脈上には帯黄褐色の絨毛を密生する。葉柄は太く強く,長さ 3 - 7 cm。托葉は長さ約 1.5 cmで,羽状に細かく裂ける。花は前年の枝の葉腋に12個つき,径 3 - 4 cm。苞は広卵形,長さ 15 - 17 mm,背面に帯褐色の綿毛があり,先端は深く尖裂し,早落する。萼は帯黄褐色の綿毛が密生し,裂片は3角状卵形,長さ10 - 12 mm,花後反り返る。花弁は白色で5個,平開し,長さ15 - 18 mm,広楕円形で,ふちは波打ち,細かいしわがあり,両面に軟毛を散生する。果実は直径約 2 cmの球形の集合果,赤く熟す。
花期:3 - 4 月
分布:本州・四国・九州,沖縄
Rubus キイチゴ属オオバライチゴ  オキナワバライチゴ  クサイチゴ  クマイチゴ  コガネイチゴ  コバノフユイチゴ  ナガバモミジイチゴ  ニガイチゴ  ナワシロイチゴ  ハスノハイチゴ  バライチゴ  ヒメバライチゴ  フユイチゴ  ベニバナイチゴ  ホウロクイチゴ  ミヤマニガイチゴ  リュウキュウイチゴ


3-18-18 与那覇岳,沖縄県国頭村

3-18-18 与那覇岳,沖縄県国頭村

3-18-18 与那覇岳,沖縄県国頭村

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被子植物  生物