クマイチゴ(熊苺) |
広葉樹林などの伐採跡や林縁などに生育する落葉低木。 1 - 2 m。茎や枝は赤紫色でほぼ無毛枝,葉柄,葉裏には多数の刺が横に出る。冬芽は長さ 3 - 6 mmの卵形。ふつう左右に副芽を伴う。葉痕は三角形ないし三日月形。葉は互生。葉身は長さ6〜10cmの広卵形,35浅中裂する。裂片の先はとがり,基部はハート形。葉縁は不揃いな重鋸歯。質はやや厚く,表面はわずかに毛があり,裏面脈上には毛がある。托葉は長さ1cmほどの線形で,下半部は葉柄に合着する。枝の先端と上部の葉腋に直径1 - 1.5 cmの白色の5弁花が2 - 6 個集まってつく。花弁は細く,花弁間には隙間がある。萼筒は杯形で短毛が密生する。萼片は狭卵形で内面と縁に軟毛が密生する。中心部には雌しべがあり,その周辺を多数の雄しべが取り巻いている。葯は灰褐色に熟して次第に広がり,散開すると花弁は脱落する。果実は直径約1 cmの球形の集合果で,赤熟し,可食。 花期:5 - 7月 果期:7 - 8月可食 分布:北海道・本州・四国・九州;朝鮮半島,中国東北部〜北部 Rubus キイチゴ属: オオバライチゴ オキナワバライチゴ クサイチゴ クマイチゴ コガネイチゴ コバノフユイチゴ ナガバモミジイチゴ ナワシロイチゴ ニガイチゴ ハスノハイチゴ バライチゴ ヒメバライチゴ フユイチゴ ベニバナイチゴ ホウロクイチゴ ミヤマニガイチゴ リュウキュウイチゴ |