ヤブコウジ(藪柑子)
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山地の常緑広葉樹林下に生育する常緑小低木。高さ10 - 20 cm。地下茎が分枝して長く這い,先が直立し,地上では分枝しない。葉は互生し,茎の上部に3 - 4個が輪生状につく。葉身は長さ 4 - 13 cm,幅 2 - 5 cmの長楕円形,先端はとがり,基部はくさび形,縁には細かい鋸歯がある。葉柄は長さ6 - 10 mm。前年枝の葉腋に直径 5 - 8 mmの花を散形状に 2 - 5 個下向きにつける。花冠は白色で55裂し,裂片は広卵形,先が尖り,小さな紫色の斑紋が点在する。雄ずいは5個,葯は狭卵形で暗紫色の斑点が並ぶ。葯の間から花柱が1個長く突き出る。果実は核果,直径 5 - 7 mmの球形で,110 - 11月に赤く熟す。 花期:7 - 8 月 分布:北海道(奥尻島)・本州・四国・九州;朝鮮半島,中国,台湾 Ardisia ヤブコウジ属: カラタチバナ ヤブコウジ |