キンポウゲ科 Ranunculaceae

キクバオウレン(菊葉黄連)
Coptis japonica (Thunb.) Makino var. anemonifolia (Siebold et Zucc.) H.Ohba

山地の林内に生育する常緑の多年草。スギなどの葉樹林下にもよく生える。根茎は太く,横に走る。根出葉は1回3出複葉でやや厚く光沢があり,小葉は広卵形で3中裂し,不揃いで欠刻状の鋸歯がある。花茎の茎葉は苞状に退化する。茎の上部に柄のある直径約 1 cmの白色花を 2 - 3 個横向きにつける。両性花と雄花がある。花茎は花後伸びて,高さ 15 - 40 cmになる。花弁状の萼片は 5 - 6 枚で,白色,披針形,花弁は白色ときに帯紫色で,へら形。雄ずいはしばしば紫褐色を帯びる。葯は白色。袋果は長さ 10 - 15 mm,柄は 4 - 10 mm,矢車状に広がる。
花期:3 - 4月
分布:北海道西南部・本州(日本海側)
Coptis オウレン属: オオゴカヨウオウレン  キクバオウレン  セリバオウレン  バイカオウレン  ヒュウガオウレン  ミツバオウレン  ミツバノバイカオウレン 


5-4-08 猿政山,島根県

5-4-08 猿政山,島根県

5-4-08 猿政山,島根県

5-4-08 猿政山,島根県
被子植物  生物