ホソバカナワラビ(細葉鉄蕨) |
山地のやや乾いた林床に生育する常緑性の多年草。根茎は長く横走し,赤褐色の鱗片をつける。葉柄は長さ20 - 40 cm,わら色,基部は褐色,鱗片は赤褐色,基部に密生する。葉はやや二形となり,葉身は3回羽片状複生から4回羽状深裂,濃緑色,光沢がある。側羽片は5 - 10対で,最下のものが最大,上のものほど短くなるが,先端は急に短くなって頂羽片がはっきりする。羽片の柄は長さ0.5 - 1.2 mm。小羽片の切れ込みは深く,鋸歯は芒状。最下羽片の下側最下の小羽片は著しく長く,第2小羽片や上向きの第1小羽片も大きくなることが多い。胞子嚢群は裂片の中肋近くにつき,包膜は円腎形,全縁。 英語名:pricky shield fern 分布:本州(石川県・関東地方以西)・四国・九州,琉球;朝鮮半島・中国・台湾・インド,マレーシア - ポリネシア,ニュージーランド Arachniodes カナワラビ属: カナワラビ コバノカナワラビ ハカタシダ ホソバカナワラビ ナンゴクナライシダ ヒロハナライシダ リョウメンシダ |