クマガワイノモトソウ(球磨川井許草)
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石灰岩地で,石灰岩の割れ目に生育する常緑性の多年草。根茎は短く,直立し,葉を叢生し,線形で,褐色の鱗片をつける。鱗片は黒褐色で光沢がある。葉柄は長さ 10 - 30 cm,やや細く,わら色。葉身は大きな頂羽片と1対の側羽片からなり,長さ 10 - 20 cm,幅 7 - 15 cm。大型のものでは2対になることがある。側羽片は線状長楕円形,鋭頭から鋭尖頭,基部は円形からくさび形で,無柄かごく短い柄があり,各羽片は中軸に延着しない。葉はやや二形。栄養葉は小さく,羽片は広がらない。葉は硬質で光沢がある。胞子葉は側羽片が盛り上がるように平開し,各羽片の頂部と基部を除いて胞子嚢群の部分は反り返り,膠状の平滑な縁取りとなる。胞子葉の胞子嚢群をつけない部分はやや鋭い鋸歯縁となる。胞子嚢群は羽片の辺縁に線状につき,偽包膜はやや厚く,淡褐色。 分布:九州(熊本県・宮崎県);台湾・中国南西部・ベトナム Pteris イノモトソウ属: アマクサシダ イノモトソウ オオバノイノモトソウ オオバノハチジョウシダ キドイノモトソウ クマガワイノモトソウ ハチジョウシダ マツザカシダ ヤワラハチジョウシダ |
12-12-21 熊本県 |
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