キク科 Compositae

クロトウヒレン(黒塔飛廉)
Saussurea sessiliflora (Koidz.) Kitam.

亜高山帯 - 高山帯の日当たりのよい草地に生育する多年草。茎は直立し,高さ30 - 60 cmになる。茎に葉柄から流れた明瞭な翼があり,上部には茶褐色の縮れた毛が密生する。葉は互生し,茎葉は三角状卵形から卵形,長さ5 - 15 cm,幅4 - 12 cm,先は鋭頭,基部は心形になり,縁に粗い鋸歯がある。葉柄は長さ10 - 15 cmになり,上半部に翼がある。ふつう花時には根出葉が生存しない。茎頂に淡紅紫色の頭花を2 - 3個つける。頭花は筒状花のみからなり,ほとんど花柄がなく,密集してつく。総苞は長さ10 - 15 mm,径12 - 20 mmになる球状鐘形から鐘形で,暗紫色から淡赤褐色になる。痩果は長さ4 - 6 mm。
花期:7 - 9月
分布:本州(中部地方)日本固有種
Saussurea トウヒレン属の花: ウスユキトウヒレン  キリシマヒゴタイ  クロトウヒレン  ナガバキタアザミ  ヒナヒゴタイ  ヒメヒゴタイ  ホクチアザミ  ユキバヒゴタイ 


8-16-09 木曾殿越 標高 2460 m,長野県大桑村

8-16-09 木曾殿越 標高 2460 m,長野県大桑村

8-16-09 檜尾岳 標高 2675 m,長野県大桑村

8-16-09 木曾殿越 標高 2460 m,長野県大桑村
被子植物  生物