ヤブデマリ(藪手毬) |
山地の谷筋など,湿った林縁に生育する落葉低木。枝を水平にのばし,高さ 2 - 6 mになる。若枝は褐色,古い枝は灰黒色。葉は対生し,長さ6 - 16 cmの倒卵形または長楕円形。基部は円形またはくさび形で, ふちに鈍鋸歯がある。先端は急にとがり,縁は全縁になる。側脈は7 - 12対,裏面に突出し,葉の縁近くまでほぼまっすぐに伸びる。枝先に直径 5 - 10 cmの散房花序をだす。花序の中心部には小さな両性花が多数つき,そのまわりを直径 2 - 4 cmの白い装飾花がとり囲む。装飾花は深く5裂して平開する。裂片は1個だけがとくに小さい。小さい花弁が花序の内側を向き,花序の外周を大きい花弁が彩る。果実は長さ5 - 7 mmの楕円形の核果で,8 - 10月に赤くなり,花序の枝も赤くなる。完全に熟すと果実は黒くなる。核は長さ4 - 6 mm。幅の広い溝が1個ある。 花期:4 - 6 月 果期:8 - 10 月 分布:本州(関東地方以西)・四国・九州 Viburnum ガマズミ属の花: オオカメノキ オトコヨウゾメ ガマズミ コバノガマズミ チョウジガマズミ ハクサンボク ミヤマガマズミ ヤブデマリ ヤマシグレ |
被子植物 生物