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ヒメイタビ(姫いたび) |
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暖地の林内に生育する常緑藤木。幼苗の茎には開出する毛が密生する。枝は暗褐色で気根をだし,若枝や葉柄には毛が密生する。枝や葉を折ると白い乳液がでる。托葉は3角状披針形 - 3角状卵形,先は鋭くとがり,長さ 3 - 4 mm,背面や縁に長毛が散生する。葉柄は長さ 3 - 10 mm,褐色の開出する毛を密生するが,のちにやや無毛になる。葉は互生し,長さ 2 - 6 cm,幅 1 - 3 cmの卵形または卵状楕円形,先端はややとがり,基部は円形,成木の葉は全縁だが,幼木の葉には大きな歯牙が2 - 3個ある。質は厚く,はじめ褐色の開出毛が密生するが,のちに毛は少なくなる。裏面は淡緑色で葉脈がきれいに浮きでる。側脈は4 - 6対,主脈から50 - 60度の角度で分岐する。葉柄は長さ3 - 10 mm,初め褐色の開出毛が密生する。雌雄異株。葉腋に1個の花嚢をつける。下部総苞葉は3枚,卵形で先は鈍く,背面に長毛がやや密に生え,果期には落ちる。花嚢の柄は長さ約 5 mm,褐色の軟毛が密生する。花嚢は雌雄同形。花嚢は球形で径約 1 cm,表面に白色の毛が散生する。果嚢は直径 2 cmほどの球形,灰褐色に熟す。 花期: 7 - 8月 果期:10 - 11月 分布:本州(千葉県以西)・四国・九州・琉球;朝鮮半島(済州島) Ficus イチジク属: アコウ イタビカズラ イヌビワ オオイタビ ヒメイタビ |
![]() 11-3-25 南薩摩,鹿児島県 |
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