メシダ科 Athyriaceae

キノボリシダ(木登り羊歯)
Diplazium donianum (Mett.) Tardieu var. donianum

山地のやや乾いた林下に生育する常緑性多年草。根茎は横走し,径 3 - 4 mm,黒色でまばらに鱗片をつけ,長さ 50 - 80 cmの葉を叢生する。葉柄は葉身より長く,長さ 25 - 40 cm,基部は暗褐色で鱗片がある。鱗片は狭披針形 - 線形,鋭尖頭,長さ 4 - 5 mm,褐色 - 黒褐色,辺縁に小突起がある。葉身は単羽状,1 - 4対の側羽片とほぼ同形の頂羽片からなる。羽片は卵状披針形 - 狭長楕円形,先は尖り,基部はくさび形,長さ15 - 25 cm,幅3 - 5 cm,硬紙質,全縁か先端近くはわずかに鋸歯縁,長さ 3 - 5 mmの柄がある。胞子嚢群は平行に走る脈に沿って中肋付近から辺縁にまで伸び,長短は不同,包膜は背中合わせのものが多く,ほぼ全縁。
分布:屋久島,種子島,沖縄;台湾・中国南部・インドシナ・タイ・インド
Diplazium ノコギリシダ属: キノボリシダ  コクモウクジャク  ノコギリシダ  ヒカゲワラビ  ヒロハノコギリシダ  ミヤマノコギリシダ 


1-1-17 与那覇岳,沖縄県国頭村

1-1-17 与那覇岳,沖縄県国頭村

1-1-17 与那覇岳,沖縄県国頭村

1-1-17 与那覇岳,沖縄県国頭村

9-16-18 与那覇岳,沖縄県国頭村

9-16-18 与那覇岳,沖縄県国頭村

1-1-17 与那覇岳,沖縄県国頭村

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