ヒメシダ科 Thelypteridaceae

イヌケホシダ(犬毛穂羊歯)
Thelypteris dentata (Forssk.) E.P.St.John

市街地や住宅地など人家周辺の路傍や側溝や山麓などに生育する常緑性の多年草。根茎は短く,直立または斜上し,葉を叢生し,鱗片がある。葉柄は長さ10 - 30 cm,わら色で有毛,基部は暗色で密に鱗片がある。根茎と葉柄基部の鱗片は三角状披針形,長さ 5 - 8 mm,幅 0.7 mm,褐色 - 淡褐色,薄い草質で辺縁に毛がある。葉は2回羽状中裂,葉身は倒披針形,上部の羽片は漸次短くなって頂羽片ははっきりしない。羽片は辺縁と羽軸の2/5 - 1/2 まで切れ込み,基部は広いくさび形 - 切形,無柄か短い柄がある。下部の羽片は漸次短くなり,裂片は四辺形で円頭,全縁,幅 2 - 3 mm。葉質は薄い紙質,明るい緑色 - 淡黄緑色,両面ともやや密に毛がある。葉脈は1対以上の小脈が裂片の間の凹部の薄膜より下で結合して網状脈となる。胞子嚢群は裂片の辺縁と中肋の中間につき,円形で径0.5 - 0.7 mm。包膜は円腎形,密に毛がある。
分布:本州(神奈川県以西)・四国・九州,琉球;旧世界の熱帯
Thelypteris ヒメシダ属: アミシダ  イヌケホシダ  ケホシダ  コウモリシダ  ハリガネワラビ  ホシダ  ミゾシダ 


2-23-22 長崎県諫早市

2-23-22 長崎県諫早市

2-23-22 長崎県諫早市

2-23-22 長崎県諫早市

シダ植物  生物

最終更新日:1-21-22