ヒメシダ科 Thelypteridaceae

ハリガネワラビ(針金蕨)
Thelypteris japonica (Baker) Ching

山地の二次林下などに生育する夏緑性の多年草。根茎は短く,匍匐するか斜上し,葉はこみあってつける。葉柄は長さ 30 - 50 cm,赤褐色,有毛だが,毛は多くなく,基部は光沢のある黒褐色で,鱗片もある。鱗片は披針形鋭尖頭で濃い褐色,葉柄下部や根茎にまばらにつく。葉身は三角状長楕円形,鋭頭,基部はほぼ切形か,最下羽片はやや下向きにつき,長さ 25 - 40 cm,幅 15 - 25 cm,光沢のない黄緑色 - 緑色の草質。羽片は披針形で,先が尾状に尖り,10 - 20対つき,中裂 - 深裂し,裂片は長楕円形,円頭,側脈は単条で,先端は辺縁に達する。最下羽片は下向きにつき,ハの字形となる。毛が中軸や羽軸に多く,葉脈や裂片の辺縁にもつく。葉裏には密に黄色の腺点がある。胞子嚢群は裂片の辺縁に近くつき,包膜は大きな円腎形で有毛。
分布:本州・四国・九州;朝鮮半島,中国
Thelypteris ヒメシダ属: アミシダ  イヌケホシダ  ケホシダ  コウモリシダ  ハリガネワラビ  ホシダ  ミゾシダ 


10-17-10 龍門岳 標高 580 m,山口市

10-17-10 龍門岳 標高 580 m,山口市

10-17-10 龍門岳 標高 580 m,山口市

10-17-10 龍門岳 標高 580 m,山口市

10-17-10 龍門岳 標高 580 m,山口市

10-17-10 龍門岳 標高 580 m,山口市

シダ植物  生物