ホングウシダ(本宮羊歯) |
岩上や湿った泥土に生育する常緑性シダ。根茎は短く匍匐するが,岩上などではやや長く伸びる。鱗片は赤褐色,長さ 1 - 2 mm,幅約 0.25 mm,上部半分近くは細胞1列,基部で細胞は4列以下。葉柄は緑色を帯びたわら色 - 濃紫褐色で基部は暗褐色,長さ 6 - 20 cm,基部には披針形で褐色 - 赤褐色の鱗片がある。葉身は単羽状,狭長楕円形から披針形で,鋭頭,長さ 7 - 30 cm,幅 1.5 - 4.5 cm,やや硬い草質で,黄緑色。羽片は左右非相称の長楕円形,上側は一直線またはゆるく凸形に曲がり,少数の切れ込みがあり,下側の羽片は一直線またはわずかに曲がり,葉脈は1-2回分岐し,遊離している。胞子嚢群は羽片の上側の辺縁で,2 - 6 本の脈端を連ね,葉縁の切れ込みごとに切れて1羽片に 2 - 6 個つく。包膜は幅約 0.5mmでほとんど葉縁につく。 分布:本州(伊豆諸島,紀伊半島)・四国(高知県)・九州(南部),屋久島;台湾,中国(南部)など旧世界の暖温帯 - 亜熱帯域 Lindsaeaceae ホングウシダ科: ホングウシダ サイゴクホングウシダ エダウチホングウシダ ホラシノブ |
10-2-22 屋久島,鹿児島県 |
10-2-22 屋久島,鹿児島県 |
10-2-22 屋久島,鹿児島県 |
10-2-22 屋久島,鹿児島県 |