タチシオデ(立牛尾菜) |
山地の林縁や明るい草原などに生育する多年草。雌雄異株。太い地下茎が横にはい,シュートを出す。茎ははじめ直立し,後に上部の葉の葉柄基部にある托葉がつるになって他物にからみつく。茎の基部には鱗片葉がある。葉は互生し,長さ 1.5 - 3 cmの柄がある。葉身は平行脈を備えた広楕円形から狭卵形,基部は切形または浅く心形,全縁,薄く,光沢がなく,裏面は白粉を帯びる。葉腋から長柄のある球形の散形花序をだす。雄花は花柄が長さ 10 - 22 mm,多数,花被片は6,倒披針形,長さ 4 - 6 mm,反り返らず,平開する。花糸は長さ 2.5 - 3 mm,葯は楕円形で,長さ 1 mm。雌花の花序はは密集した球状の散形であり緑色。雌花は花被片がほぼ平開し,雄花とほぼ同形。仮雄ずい6個,花柱は3個。液果は球形,径 6 - 10 mm,黒色で白粉を帯びる。種子は腎形,長さ 4.5 mm。 花期:5 - 6月 分布:本州・四国・九州 Smilax シオデ属: サツマサンキライ サルトリイバラ シオデ タチシオデ |