キク科 Compositae

フクド
Artemisia fukudo Makino

塩湿地性で,満潮時に海水につかるような泥地などに生育する2年草。高さ 30 - 90 cm。全体に白緑色を帯び,メロン様の香りがある。根出葉は短い主軸の先にあってロゼット状で長さ14 - 21 cm,葉身は扇形で2 - 3回掌状に深裂し,裂片は線形で円頭,幅 2 mm,厚い。茎葉は互生し,長柄があり,葉身は羽状深裂し,上部の葉は小さく,少なくなる。花期には根生葉は残らないが,近くに葉だけの新しい株が見られる。花は主軸にはつかず,側枝が多数輪になって,上に伸び,円錐花序に多数の頭花をつける。花が咲くと植物体は枯れる。頭花は黄色,短い倒円錐形で長さ3 - 5 mm,幅5 - 7 mm,花柄は 5 - 10 mm。頭花の周囲に雌性花,中心部に両性花がつく。総苞は長さ 3 - 5 mm,総苞片は 3 - 4列,外片は卵形。そう果は長さ 1.2 - 2 mm。
花期:9 - 10月
分布:本州(近畿地方以西)・四国・九州;朝鮮半島
Artemisia ヨモギ属: オトコヨモギ  カワラヨモギ  サマニヨモギ  タカネヨモギ  フクド  モクビャッコウ 


10-9-23 佐賀県

10-9-23 佐賀県

10-9-23 佐賀県

10-9-23 佐賀県

10-22-23 佐賀県

10-22-23 佐賀県

10-22-23 佐賀県

10-22-23 佐賀県
被子植物  生物