スイカズラ(吸葛) |
山野やや林縁などに生育する常緑つる性木本。高さ3 - 5 m。よく分枝して茂る。主幹は灰褐色。枝には粗い毛が密生する。枝は中空になる。葉は対生する。葉形は卵形から長楕円形が多いが,変異も大きく,粗く羽裂することもある。葉身は長さ2.5 - 8 cm,幅0.7 - 4 cm。葉柄は長さ3 - 8 mm。葉の裏面は多毛で,表面は少ない。枝先の葉腋に芳香のある花を二つずつつける。花は初め白色またはわずかに淡紅色をおびるが,徐々に黄色に変わる。花冠は唇形で長さ3 - 4 cm,花筒の先は上下2枚の唇状に分かれ,上唇は4裂し,下唇は広線形。雄しべは5個,花柱は1個あり,花冠から長くつきでる。萼は5裂する。花柄は長さ約 5 mm。苞は葉状で長さ5 - 20 mm。小苞は長さ1.2 - 2 mm。果実は直径5 - 6 mmの球形の液果で,2個ずつ並んでつき,黒く熟す。 花期:4 - 5 月 果期:9 - 12 月 別名:ニンドウ(忍冬) 英名:Japanese Honeysuckle 分布:北海道(南部)・本州・四国・九州;朝鮮半島,中国;アメリカ,ヨーロッパに帰化 Lonicera スイカズラ属: スイカズラ ハマニンドウ チシマヒョウタンボク ウグイスカグラ ヤマウグイスカグラ |
被子植物 生物