マンサク科 Hamamelidaceae
アテツマンサク(阿哲万作) |
山地の日当たりが良く,やや乾いた環境の雑木林や林縁,尾根などに生育する落葉小高木。高さ2 - 5 m。葉は互生し,葉身は長さ 6 - 14 cm,幅 4 - 8 cm。菱形状楕円形または倒卵形,葉縁には波状の鋸歯があり,両面とも星状毛が多く,脈上にはとくに密生する。葉柄は長さ 1 - 1.5 cm。花は展葉する前に,短い柄の先に数個集まって付く。花弁は4個,鮮黄色,線形,長さ約 2 cmでマンサクより少し短く,やや縮れる。萼は4裂し,萼片はそりかえり,両面とも鮮黄色。果実はさく果で,直径約 1 cmの球形,先端部は少し凹み2個の突起があり,外面には褐色の短毛が密生する。種子は2個,黒色で光沢があり,長さ7 - 9 mm程度の長楕円形。 花期:3 - 4月 果期:10月 分布:本州(兵庫県以西)・四国(愛媛県)・九州 |