キンポウゲ科 Ranunculaceae

トウゴクサバノオ (東国鯖の尾)
Dichocarpum trachyspermum (Maxim.) W.T.Wang et P.K.Hsiao

山地の暖林中の沢沿いなど,やや湿ったところに生育する多年草。地下茎は発達せず,茎は高さ10-20 cm。全体が無毛。基部に数枚の根出葉を束生する。茎葉はすべて対生し,対になった葉の基部の鞘は合着する。頂小葉は広卵形〜倒卵形で,しばしば3中裂し,鈍い鋸歯がある。花は径6-8 mm,淡黄色〜白色。花は全開せず,やや垂れ下がって咲く。花弁のように見えるのは萼片で,内側の黄色い部分が花弁。花弁の舷部は軍配形で,直立し,先は多少内曲する。夏に茎の基部に閉鎖花をつける。種子には密に小さな突起がある。熟した果実の形がサバの尾に似ている。
花期:4 - 5月
分布:本州(宮城県以南)・四国・九州
Dichocarpum シロカネソウ属: サバノオ  サンインシロカネソウ  ツルシロカネソウ  トウゴクサバノオ 


4-12-09 13:09 花尾山おとずれ杉 標高 510 m
山口県長門市市ノ尾

4-12-09 13:09 花尾山おとずれ杉 標高 510 m
山口県長門市市ノ尾

被子植物  生物