キンポウゲ科 Ranunculaceae

イブキトリカブト(伊吹鳥兜)
Aconitum japonicum Thunb. subsp. ibukiense (Nakai) Kadota 

亜高山の草原や林縁に分布する大形の多年草。高さ50 - 150 cm。茎は直立し,平滑な円柱形。枝分かれが少ない。根は倒卵形の塊状で地中に真直ぐにのび,両側にあるものは新根。猛毒のアコニチンを含有。葉は互生で有柄,厚く革質で緑色光沢がある。裏面の脈上には伏した微毛がある。長さ幅とも10 cm程。紅葉のように3〜5深裂して,裂片には不整なきょ歯がある。深紫色兜状の花を散房花序または円錐花序につけ,上から順に咲く。萼片は長さ3 -5 cm。花は上部に密集するが,大株では葉の付けねにも咲く。花柄に屈曲した毛が生える。花はハチによって受粉し袋果となる。
花期:8月上旬 - 10 月  別名:キタヤマブシ,カブトギク,カブトハナ
分布: 本州(関東西部,中部の太平洋側,近畿地方)
Aconitum トリカブト属の花: イブキトリカブト  エゾノホソバトリカブト  エゾノレイジンソウ  タンナトリカブト  ハナカズラ  ホソバトリカブト  レイジンソウ 


10-7-07 8:52 大普賢岳 標高 1700 m
奈良県上北山村


10-7-07 8:52 大普賢岳 標高 1700 m
奈良県上北山村

被子植物  生物