ハナヤスリ科 Ophioglossaceae

ヒロハハナヤスリ(広葉花鑢)
Ophioglossum vulgatum L.

山地・山麓の林中・原野などに生育する小型シダ植物。4月頃葉を1枚出し,6月には胞子が成熟し,夏には枯れる。根茎はあまり発達せず,短い円柱状。栄養葉は長さ6 - 12 cm,幅3 - 7 cm,広披針形から広卵形,鈍頭から円頭,基部は切形から心形で胞子葉の柄を包む。葉質はやわらかい紙質から草質。胞子葉は長さ10 - 20cm。胞子嚢穂は長さ約 3 cmで鋭頭。胞子の外膜にはあらい網目模様があって,こぶ状の突起があるように見える。 染色体数 n=240,4倍体。
生育期:4 - 7 月  胞子熟成期:6月
分布:北海道・本州・四国・九州
Ophioglossum ハナヤスリ属: コヒロハハナヤスリ  ヒロハハナヤスリ 


3-29-20 平尾台,福岡県

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