サカキ科 Pentaphylacaceae

ハマヒサカキ(浜姫榊)
Eurya emarginata (Thunb.) Makino


海岸に生育する常緑低木または小高木。風衝地では匍匐することが多い。高さ 4 - 6m。樹皮は灰褐色,浅く縦裂する。本年枝は淡褐色,軟毛が密生するが,ほとんど無毛のものもある。葉は互生し,側枝では2列に並ぶ。葉身は長さ2 - 4 cm,幅1 - 1.7 cmの倒卵形,先端は円形またはわずかに凹入し,基部はくさび形,縁は浅鋸歯,裏面に巻き込む。やや厚い革質で,表面は光沢があり,裏面は淡緑色。葉柄は長さ約 1 mm,枝に流れて,低い稜になる。雌雄異株。葉腋に 1 - 4個の柄のある花が下向きに開く。花は強い臭気がある。花柄は長さ2 - 3 mm。萼片は5個,円形で,縁はやや透明膜質。花弁は5個。雄花は淡黄緑色で広鐘形,径 4 mmばかり,雌花のほうが小さい。10 - 15個の雄ずいがあり,葯は広披針形で先端は細長くとがり,基部は耳状に突出する。雌花には雌ずいが1個があり,花柱は3裂する。雄ずいは退化している。果実は直径約 5 mmの扁球形の液果で,黒紫色に熟し,中には10 - 20個の暗赤褐色の種子が入っている。
花期:11 - 12月
分布:州(千葉県以西),四国,九州,沖縄;朝鮮半,台湾島,中国
Eurya ヒサカキ属: ハマヒサカキ  ヒサカキ 


12-4-22 芥屋・黒磯海岸,福岡県糸島市

12-4-22 芥屋・黒磯海岸,福岡県糸島市

12-4-22 芥屋・黒磯海岸,福岡県糸島市

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12-4-22 芥屋・黒磯海岸,福岡県糸島市

12-4-22 芥屋・黒磯海岸,福岡県糸島市

6-26-22 美々津海岸,宮崎県日向市
被子植物  生物