オモダカ(面高) |
浅い池,沼,湿地などに生育する多年草。地中に走出枝をだし,その先に小球茎をつける。球茎は長楕円形で径0.5 - 1 cm,長い嘴状の芽がつく。葉は根生し,若い株のものは線形で水中にあるが,ふつうは長い柄があって直立し,水面上に出る。葉身は基部が2つに裂けた矢じり形で,長さ 7 - 15 cm,基部の側裂片は線形から長楕円状披針形で,頂裂片より長く,先は鋭尖形。花茎は高さ 20 - 80 cm,輪生総状花序または複輪生総状花序をつける。3輪生し,雌花を下方に雄花を上方につける。花序の分岐部に小さな卵状披針形の苞がある。花は直径 1.5 - 2 cmで萼片は3個で緑色,長さ約 5 mm。花弁は3個で円形,白色,長さ 8 - 10 mm。雄花には多数の雄ずいがあり,中心部に退化した心皮がある。雌花には多数の雌ずいがある。そう果は扁平は倒卵形で広い翼がある。 花期:8 - 10月 別名:ハナグワイ 英語名:threeleaf arrowhead, swamp-potato 分布:北海道・本州・四国・九州;朝鮮半島,中国,台湾,ロシア,ウクライナ,南アジア Alismataceae オモダカ科 Sagittaria オモダカ属: アギナシ オモダカ Alisma サジオモダカ属: ヘラオモダカ Caldesia マルバオモダカ属: マルバオモダカ |