ハマサオトメカズラ(浜早乙女蔓)
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ヘクソカズラの海岸型の変種。海岸の草地に生育するつる性の多年草。茎は左巻きで他物にからみつき長く伸び,基部は木質化し,葉とともに多くは多少の毛がある。葉は対生し,披針形から広卵形まで変化が多く,長さ 4 - 10 cm,幅 1 - 7 cm,先は短くとがり,全縁,基部はやや心形,質が厚く,光沢がある。葉表は毛がほとんどなく,葉裏にはときに毛がある。長さ 0.5 - 5 cmの葉柄の基部には三角形の托葉がつく。葉腋から短い集散花序をだし,まばらに多くの花をつける。苞は小さな鱗片状で,ときに葉状となる。花冠は長さ約 1 cm,白色,漏斗形で先は開いて浅く5裂し,内面は紅紫色で,腺毛が上部に密にある。花糸は花筒に合着し,花柱の基部に盛り上がった花盤が見られる。果実は球形,径約 5 mmで黄熟し,中には2個の核があり,1個ずつ種子が入る。葉などをつぶすと,強い悪臭がある。 花期:8 - 9月 分布:本州・四国・九州,沖縄;中国 Paederia ヤイトバナ属: ヘクソカズラ ハマサオトメカズラ |
10-2-22 栗生海岸,屋久島 |
10-2-22 栗生海岸,屋久島 |
10-2-22 栗生海岸,屋久島 |
10-2-22 栗生海岸,屋久島 |