クマノミズキ(熊野水木) |
丘陵や山地の谷沿いなどの林内に生育する落葉高木。高さ 10 - 18 m,直径30 cmほどになる。枝の張り方は放射状に出て斜上するが,ミズキと異なり,棚状とならない樹皮は暗灰緑色。若枝は無毛で稜があり,赤褐色を帯びる。若い枝は縦筋と稜があり,無毛。花序の枝は花時は緑色だが,果実が熟す頃には赤くなる。葉は対生。枝先に集まってつく。葉身は長さ6 - 15 cm,幅3 - 7 cmの卵状長楕円形。先端は鋭くとがり,基部は広いくさび形,ふちは全縁,両面に白く短い伏毛がある。裏面はやや粉白を帯びる。葉柄は葉身の半分程度で短いことが多い。紅葉は緑の色が薄れ,淡い黄色で落葉するものが多く,紅色を帯びるものが混ざる。枝先に散房花序をつけ,小さな黄白色の花を密につける。萼筒には白い伏毛が密生する。花弁は4個,長さ4 - 5 mmの狭長楕円形。雄ずいは4個,中心部には1本の花柱があり,基部には花盤があって,蜜を分泌する。果実は核果,直径 5 mmの球形で,10 - 11月に黒く熟す。 花期:6 - 7月 分布:本州・四国・九州;朝鮮半島,中国,台湾,ヒマラヤ Cornus ミズキ属: クマノミズキ ゴゼンタチバナ ミズキ ヤマボウシ |
6-17-17 八面山,大分県中津市 |
6-17-17 八面山,大分県中津市 |
6-17-17 八面山,大分県中津市 |
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