ワレモコウ(吾亦紅,吾木香) |
山野の日当たりのよい草地に生育する多年草。高さ50 - 100 cm 。全体毛はなく,上部で分枝を繰り返す。地下に太い根茎があり,葉を根生する。葉は奇数羽状複葉で,根出葉は有柄で,5 - 11個の小葉からなり,小葉は楕円形 - 長楕円形,円頭で,長さ2.5 - 5 cm,基部は - 円形をなし,3角形のそろったあらい歯牙がある。小葉柄は長さ 6 - 30 mm。茎に付く葉は上部のものほど小葉の数は少なくなる。枝先に長さ1 - 2 cmの楕円形の直立した穂状花序をつける。花は暗紅紫色で,花序の上部の方から咲き始めて下へ咲き進む。萼裂片は4個で,広楕円形,花弁はない。雄ずいは4本,花糸は暗赤色で糸状,萼裂片とほぼ同長で,花外に長く出ず,葯は暗紫色。花床は高く,柱頭は頭状。草の形や葉の形に変化が多い。 花期:8 - 10 月 分布:北海道・本州・四国・九州;中国,シベリア,ヨーロッパ Sanguisorba ワレモコウ属: ワレモコウ ナガボノワレモコウ コバナノワレモコウ タカネトウウチソウ リシリトウウチソウ エゾトウウチソウ |