シャクジョウソウ(錫杖草) |
山地のやや暗い所にキシメジ属のきのこと特異的にモノトロポイド菌根を形成し生育する多年草。全体が肉質で淡黄褐色。太い根茎から茎を出して株をつくる。茎は高さ10 - 20 cmで,上部に剛毛が生える。鱗片葉が多数互生し,鱗片葉は卵状長楕円形 - 広披針形,鋭頭。 茎頂に総状花序を作り,4 - 8個の花を下向きにつける。小花柄は時に 2 - 3 cmに達する。萼片は4 - 5個,長楕円形で,長さ1 - 1.2 cm,外面に細毛が生え,上部に不規則な歯牙があり,果時には落ちる。花冠は筒状鐘形で長さ1 - 1.5 cm,花弁は4 - 5個,長楕円形で長さ1.2 - 1.5 cm。先は円く,不規則な歯牙があり,内外面とも長い毛が生え,やや肉質で果時には落ちる。雄ずいは8 - 12個,2列に互生し,葯は水平に並ぶ大小の2室からなる。花柱は長さ 5 - 6 mm。さく果は広楕円形で径 5 - 6 mm。 花期:6 - 8月 分布:北海道・本州・四国・九州;アジア,北アメリカ・ヨーロッパ Monotropoideae シャクジョウソウ亜科 ギンリョウソウ ギンリョウソウモドキ シャクジョウソウ |