ギンリョウソウ(銀竜草) |
山地の薄暗いやや湿り気のある腐植土に生育する腐生植物。全体が光沢のある白色で葉緑体をもたない。茎は高さ 8 - 20 cm。葉は鱗片葉が多数互性する。茎の先に下向きに花を1個つける。花冠の裂片は筒状で3 - 5個。雄しべは10個。花柱は短い円柱形で,先がやや広がって柱頭となり,その縁は青色。果実は液果,球形で白色,下を向いたまま熟す。 花期:5 - 8 月 分布:北海道・本州・四国・九州千島列島;朝鮮半島,中国,台湾,サハリン ギンリョウソウは紫外線を含む光を全反射し,昆虫の目で見ても白いが,紫外線を吸収する腐葉土に囲まれ,暗い森の中で咲くギンリョウソウは,全反射することで昆虫の目にも目立つ(田中肇・森田竜義)。 Monotropoideae シャクジョウソウ亜科 ギンリョウソウ ギンリョウソウモドキ シャクジョウソウ |