サザンカ(山茶花)
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山地の林内や林縁に生育する常緑高木。高さ 5 - 6 m,樹皮は灰褐色,枝は淡褐色で無毛小枝は無毛,本年枝には粗毛や長い軟毛がある。葉は互生し,葉身は長さ3 - 7 cm,幅 2 - 3 cmの長楕円形 - 卵状長惰円形。革質で,表面は深緑色で光沢があり,裏面は淡緑色,両面とも主脈に短毛があり,縁には鈍い鋸歯がある。枝先に直径 5 - 8 cmの白い花をつける。花弁は 5 - 7個,長さ 2.5 - 3.5 cm,狭楕円形 - 卵状長惰円形で,ほとんど離生し,平開する。雄ずいは多数,基部は合着し,花糸は淡黄色。子房には絹状剛短毛が密生する。花柱は長さ 10 - 14 mm,上方で3裂する。さく果は1.5 - 2 cmの球形,熟すと3裂して黒褐色で長さ 1 - 1.5 cmの種子を出す。 花期:10 - 12 月 分布:本州(山口県)・四国(南部および南西部)・九州(中南部および壱岐島,西岸の島嶼) Camellia ツバキ属: サザンカ ヤブツバキ |