トンボ 目(蜻蛉目)Orthoptera
コノシメトンボ |
翅端に褐色のノシメ斑がある。雌は顔面の額上部に眉班を有する。雄にはふつうこの眉班はない。胸側の第1黒条と第2黒条が上の方でつながっている。熨斗目模様と呼ばれる腹部の黒斑はごくわずかしかない。雄の尾部上付属器の先端は若干上に反り返り,雌の腹部第8節にある産卵弁はやや突出する。未熟なうちは雌雄とも体色は黄褐色をしており,翅の先端の褐色斑は薄い。成熟すると,雄は全身が赤化し,顔面まで赤くなる。雌は背面の橙色が濃くなる程度。雌の顕著な赤化型はない。幼虫は平地から山地の開放的な池沼や水溜り,人工的な水域などに生息する。羽化後は羽化水域を離れ,成熟後は平地,丘陵地,や中低山地までよく移動・分散し,地面や丸太などの平らな面にへばり付くように止まり,摂食活動を行う。植生の少ない明るく開けた広い水面を好み,打水産卵または打泥産卵を行う。秋に産卵された卵はそのまま越冬し,翌春孵化し幼虫となる。 体長:36 - 4 8mm,腹長: 23 - 31 mm; 後翅長:29 - 35 mm 成虫出現時期:6月下旬 - 12月上旬 分布:北海道・本州・四国・九州;朝鮮半島,中国,台湾 Sympetrum アカネ属: コノシメトンボ リスアカネ |