オシダ科 Dryopteridaceae

ジュウモンジシダ(十文字羊歯)
Polystichum tripteron (Kunze) C.Presl

山地の湿った林床,渓流畔などに生育する夏緑性,または暖地では常緑の多年草。根茎は短く,直立し,葉を叢生する。葉柄は長さ 12 - 30 cm,直径約2 mm,葉柄基部の鱗片は卵状長楕円形,長さ 1.3 cm,淡褐色 - 褐色,全縁。葉身は単羽状複生の大きな頂羽片と同じ構造で小さい1対の側羽片が十字形をなし,葉質は紙質,黄緑色。羽片は全裂し,小羽片は長三角状,鋭頭で,鋭鋸歯があり,基部の前部がやや耳状になり,先が尖る。中肋や葉裏にも不定形で小さい褐色の鱗片がつく。胞子嚢群は小さい点状で,中肋の両側に1列に並ぶか,散在する。包膜は円形で小さく,辺縁に不定の鋸歯があり,早落性。
分布:北海道・本州・四国・九州;朝鮮半島,中国,ロシア
Polystichum イノデ属: オリヅルシダ  ジュウモンジシダ  タチデンダ  ツルデンダ  ヒメカナワラビ  ミヤジマシダ 


12-5-21 大分県別府市

12-5-21 大分県別府市

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12-5-21 大分県別府市

12-5-21 大分県別府市

12-5-21 大分県別府市

11-7-04 九千部山,佐賀県

11-7-04 九千部山,佐賀県

シダ植物  生物