イノモトソウ科 Pteridaceae

オオバノイノモトソウ(大葉の井許草)
Pteris cretica L.

山地の林床や山麓の林縁などに生育する常緑性の多年草。根茎は短く匍匐するか斜上し,葉を密につけ,褐色の小さな鱗片がある。鱗片は褐色,ほぼ線形,長さ 5 mm に達し,全縁葉柄はわら色から褐色か暗紫色,基部ではほとんど黒色となり,毛をまばらにつけ,長さ10 - 50 cm。葉は2形。単羽状葉,緑色 - 灰緑色。紙質 - 薄革質。中軸は平滑,翼がない。栄養葉は葉柄が短く,直径約2 mm ,鳥足状複葉,頂羽片が1個つき,その下に3 - 5対の側羽片がつく。羽片は長さ10 - 18 cm ,幅1.5 - 3 cmの紙質,基部に向けてやや狭くなり,先端は尾状に伸び,葉縁全体が鋸歯片とともに白い軟骨質になっている。胞子葉は栄養葉より長く,葉柄が長さ30 - 45 cm 。 側羽片は3 - 5対つく。基部の側羽片は2裂し,長さ2 - 3 mm の柄がある。上部の側羽片は長さ12 - 25 cm ,幅0.5 - 1.2 cm と狭く,無柄。胞子嚢群がつかない先端部の縁には鋸歯がある。葉脈は2叉し,胞子嚢床で連結されるほかは遊離。胞子嚢群は羽片の辺縁に沿って長く伸び,葉縁が反転した偽包膜はややかたく,淡褐色。
英名:Cretan brake
分布:本州(東北地方中部以西)・四国・九州,屋久島;世界中の熱帯・亜熱帯
Pteris イノモトソウ属: アマクサシダ  イノモトソウ  オオバノイノモトソウ  オオバノハチジョウシダ  キドイノモトソウ  クマガワイノモトソウ  ハチジョウシダ  マツザカシダ  ヤワラハチジョウシダ 


1-30-22 豊前岩洞窟 標高 190 m,福岡県豊前市岩屋

1-30-22 豊前岩洞窟 標高 190 m,福岡県豊前市岩屋

1-30-22 豊前岩洞窟 標高 190 m,福岡県豊前市岩屋

1-30-22 豊前岩洞窟 標高 190 m,福岡県豊前市岩屋

1-30-22 豊前岩洞窟 標高 190 m,福岡県豊前市岩屋

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