イノモトソウ科 Pteridaceae

オキナワクジャクシダ(沖縄孔雀羊歯)
Adiantum flabellulatum L.  

山地の常緑樹林内のやや乾燥した林下に生育する常緑性の多年草。根茎は短く,直立から斜上,まれに匍匐する。根茎と葉柄の基部に線状披針形の鱗片を密につける。鱗片は全縁,長さ約 8 mmで,やや光沢のある褐色。葉柄は長さ 10 - 30 cm,光沢のある黒褐色から黒色,向軸側の溝に毛をやや密生する。葉身は2叉状に分岐し,それぞれが1 - 3回叉状に分岐し単羽状複生の枝が放射状にならぶ。単羽状の羽片または小羽片は10対以上の小葉をつける。小葉は扇形,向軸面に毛のある柄があり,基部側の辺縁は全縁,上縁は円く,鋸歯縁,長さ 1.5 cm,幅 1.3 cm,質は堅く,葉面は無毛。胞子嚢群は小葉の上縁と外縁に沿って,円形からやや長く,1 - 数個つく。
分布:九州(熊本県天草および屋久島以南),沖縄;台湾・中国南部,アジアの熱帯
Adiantum ホウライシダ属: オキナワクジャクシダ  オトメクジャク  クジャクシダ  スキヤクジャク  ハコネシダ  ホウライクジャク  ホウライシダ 


1-1-17 与那覇岳,沖縄県国頭村

1-1-17 与那覇岳,沖縄県国頭村

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