イラクサ科 Urticaceae

サンショウソウ(山椒草)
Pellionia radicans (Siebold et Zucc.) Wedd. var. minima (Makino) Hatus.

山地の林下の陰湿地に生育する多年草。高さ 10 - 30 cm。茎は緑褐色で,多少分枝し地をはい,微細な毛がある。葉は互生し,葉はゆがんだ倒卵形,長さ1 - 3 cm。葉縁に 4 - 5対の鈍鋸歯があり,先はとがらない。表面に短毛が散在し,裏面は脈上に曲った短毛がある。雌雄異株。花は散形花序につき,雄花序は短柄で,雄花は直径約 3 mm,紫褐色の花被片は4または5個あり,背面の頂に細い角状の突起がある。雄ずいは4または5個で,2個の白色の葯室の基部は癒着し先は開き,花弁様に見える。雌花序は無柄で球状,黄緑色,雌花は長さ約 2 mm,花被片は5個,線状披針形,2個の角状突起が痩果より長く,毛のように見え,3個の角状突起は短い。そう果は楕円形,長さ 0.8 mm,いぼ状突起が多い。
花期:4 - 6月
分布:本州(関東地方以西)・四国・九州,琉球;中国南部
Pellionia サンショウソウ属: オオサンショウソウ  サンショウソウ 


<雄花> 4-7-24 熊本県菊池市

<雄花> 4-7-24 熊本県菊池市

<雌花> 4-7-24 熊本県菊池市

<雌花> 4-7-24 熊本県菊池市

<雌花> 3-31-24 熊本県八代市

<雌花> 3-31-24 熊本県八代市

<雌花> 4-17-22 龍頭泉 長崎県

<雌花> 4-17-22 龍頭泉 長崎県
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