イラクサ科 Urticaceae

ハドノキ
Oreocnide pedunculata (Shirai) Masam.

山地の沢沿いの林縁に生育する常緑低木。高さ 4 - 5m。多数枝分かれして,こんもりと茂る。樹皮は茶褐色で皮目が目立ち,新枝には短い伏毛があり,紫色を帯びる。葉は互生し,長さ 5 - 10 cm,幅 2 - 4 cmの長楕円状披針形,先は尖り,基部はくさび形,縁には粗い鋸歯があり,裏面の脈上には白い伏毛がまばらにある。葉柄は長さ1 - 3 cm,紅紫色を帯びる。花は前年枝の葉痕に紅色を帯びて小さな花が集まってつく。雌雄異株。雄花序は無柄で,雄花の花被片と雄しべは3個。雌花序は 3 - 5mmの柄があり,花被は筒状。そう果は卵形で,長さ約 1.5 mm,花のあと肉質化した白い花被がそう果のまわりを囲む。
花期:2 - 4月
分布:本州(伊豆半島 - 紀伊半島)・四国・九州(南部),沖縄;台湾
Oreocnide ハドノキ属: イワガネ  ハドノキ 

<雌株>

7-30-17 名護岳, 沖縄県名護市

7-30-17 名護岳, 沖縄県名護市

7-30-17 名護岳, 沖縄県名護市

7-30-17 名護岳, 沖縄県名護市
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