オシャグジデンダ(御社貢寺連朶) |
深山の樹幹や岩上に着生し,夏に落葉する冬緑性の多年生シダ。根茎は横走し,径3 - 4 mm,先端や葉のつくところには淡褐色・膜質密・広卵形から 卵状披針形の鱗片がやや密にある。葉柄はわら色,長さ3 - 6 cm。葉身は狭い卵形から広披針形の単葉深裂,基部はやや狭くなり,長さ 5 - 20 cm,幅 2.5 - 8 cm。葉質は光沢のない緑色の薄い紙質で,表面は無毛,裏面にはまばらに毛がある。側裂片は15 - 25対,開出し,線状披針形,鈍頭 - 鋭頭,幅3 - 5 mm,辺縁にはごく浅い鋸歯がある。葉脈は羽状に分岐して辺縁に達しない。胞子嚢群は円形で,葉脈に頂生し,辺縁と中肋の中間か,やや中肋寄りにつく。 分布:南千島,北海道・本州・四国・九州;済州島 |