ウスギムヨウラン (薄黄無葉蘭) |
常緑広葉樹林下に生育する菌従属栄養の多年草。茎は直立し,高さ13 - 20 cm,黄褐色。葉は鱗片葉,互生し,3 - 4個つき,長さ4 - 6 mm,先は鈍形 - 鋭形。茎頂に花を2 - 8 個総状につける。花柄は長さ0.5 - 5.5 mm,花柄は花序からあまり離れず,やや上向きに咲く。花は淡黄褐色,半開する。苞は三角形,長さ3 - 4 mm。萼の基部に小さな副萼があり,副萼の下部は膨らむものと不明瞭なものがある。萼片および側花弁は倒披針形で長さ 13 - 15 mm。側花弁は萼片よりやや幅が広い。唇弁はずい柱の下半部と合着し,先は3裂し,側裂片は小さく,中裂片は肉質,縁には白色の毛状突起が密生し,内面には先が赤紫色の毛状突起が密生する。茎はしだいに黒みを増し,黒く堅くなってそのまま残る。果実は長さ1.9 - 3 cm,直立して,長く残る。 花期:5 - 6月 分布:本州 (静岡県以西)・四国・九州;朝鮮半島 Lecanorchis ムヨウラン属: ウスギムヨウラン クロムヨウラン シラヒゲムヨウラン ミドリムヨウラン ムヨウラン |
被子植物 生物