ラン科 Orchidaceae ムカゴトンボ（零余子蜻蛉） Peristylus densus (Lindl.) Santapau et Kapadia

日当たりのよい湿った草地や法面に生育する多年草。茎は卵形の球茎から生じ，高さ 20 - 50 cm，全体毛はなく，乾くと黒くなる。葉は茎の下部に3 - 5枚つけ，広倒披針形で鋭尖頭，長さ 4 - 10 cm，幅 1 - 2.5 cm。上部のものは細い鱗片状で，数個が茎に圧着する。やや多数の花を穂状につける。茎頂に径 5 - 6 mmの淡緑色の花を穂状に多数つける。苞は広披針形で長さ 0.5 - 1 mm。背萼片は狭卵形，側萼片および側花弁は斜卵形でほぼ同長で直立。背萼片と側花弁は兜状になり，側萼片はやや開き上を向く。唇弁は基部で３裂し，中裂片は舌状，側裂片は糸状で中裂片より長く，長さ 6 - 7 mm，開出する。距は長さ 3 - 4 mmで棍棒状。ずい柱は短い。葯室広卵形で，２室，各室に花粉塊を１個入れる。 花期：9 - 10月 分布：本州（千葉県以西）・四国・九州，奄美大島

8-29-20 鹿児島県	8-29-20 鹿児島県
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