ラン科 Orchidaceae

ヒメノヤガラ(姫の矢柄)
Hetaeria sikokiana (Makino et F.Maek.) Tuyama

常緑広葉樹林のやや明るい林床に生育する菌従属栄養植物。地下茎は横にはい,直角に分枝し,節には小形の鱗片がある。茎は直立し,高さ 5 -15 cm,やや肉質,淡紅色で,毛がなく,鱗片葉を互生する。鱗片葉は長さ 4 - 10 mm,薄膜質で基部が鞘となり,やや鈍頭。 長さ 3 - 5 cmの穂状花序を作って, 5- 10個花をつける。花も茎も橙色。苞は膜質,卵状長楕円形で長さ 5 - 8 mm。背萼片は長さ 2.5 - 3 mm,側萼片は 3 - 4.5 mm。側花弁は狭長楕円形。萼片と側花弁は筒状になり先がわずかに開く。唇弁は花の上側につき,長さ約 6 mm,舷部はT字状,下部はやや胞状にふくらみ,内面に2個の球状のふくらみがある。ずい柱は内面上部に2個の角状凸起がある。子房は花軸にそってほぼ直立し長さ 8 - 10 mm。
花期:7 - 8 月
分布:本州(岩手県以南)・四国・九州


7-22-21 鹿児島県

7-22-21 鹿児島県

7-22-21 鹿児島県

7-22-21 鹿児島県

9-2-12 横倉山,高知県越知町

9-2-12 横倉山,高知県越知町

9-2-12 横倉山,高知県越知町

9-2-12 横倉山,高知県越知町

9-2-12 横倉山,高知県越知町
 
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