ガンゼキラン (岩石蘭) |
常緑照葉樹林内に生育する常緑の多年草。偽球茎は楕円体状で,長さ 3 - 5 cm,古いものから順次並ぶ。偽球茎の茎は葉鞘に包まれ目立たない。葉は長さ40cm,幅10cm程度。葉は3 - 5枚,葉身は長楕円形で長さ30 - 50 cm,幅 5 - 8 cm。縦じわがあり,葉鞘は長さ20 - 30 cm。花茎は偽球茎の基部から側生し,高さ40 - 60 cm,やや太く円柱形,膜質で鞘状の鱗片葉がある。花茎の上部に5 - 18花を穂状につける。花色は淡黄色。花被片はやや厚い肉質,狭長楕円形で鈍頭,長さ 3 - 3.5 cm,幅 1 - 1.5 cm。唇弁はすこし短く,7 - 8 mmの距があり,くさび状倒卵形。基部は蕊柱を包み筒状,先端は多数のひだがあり褐色を帯びる。ずい柱は長さ約2 cm,内面に白色の長毛がある。果実は1 cm内外の柄があって下垂し,狭長だ円形,長さ 2 - 4 cm。 葉に黄色の斑点が入るものをホシケイラン P. flavus f. punctatus と呼ぶ。 花期:5 - 6月 英名:Yellow Crane Orchid 分布:本州(伊豆七島・静岡県・紀伊半島)・四国・九州,沖縄;台湾・フィリピン・マレーシア・インド Paraphaius ガンゼキラン属: カクチョウラン ガンゼキラン |