ウエマツソウ(植松草)
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林床の落葉の間に生育する多年生の菌従属栄養植物。茎の高さ 6 - 10 cm,径約0.8 mmでほとんど分枝しないか,基部で分枝する。全体に赤紫色を帯びる。葉は鱗片状で長さ約3 mm,卵形で茎を囲む。紫褐色紅色の地上茎をだし,同色の雄花,雌花つける。総状花序は長さ1 - 4 cmで,36個の花があり,上部に雄花,下部に雌花がつく。花柄は短く2 - 3 mm。雄花の花被は深く6裂し,裂片は線状披針形で,毛はなく,長さ約3 mm。雄ずいは3個で,花糸は短く,基部は互いに合着する。雌花は直径約5 mmで,花被片は6裂し,裂片は披針形で,長さ約2.5 mm。 果実は倒卵形,長さ1.3 mm,短毛を密生し,集まって径 3 - 4 mmの暗紫色の集合果をつくる。 花期:7 - 9月 分布:本州(新潟・和歌山県以西)・四国・九州・琉球(沖縄島,西表島)・伊豆諸島 - 小笠原諸島;台湾・香港・タイ・ニューギニア・スリランカ Sciaphila ウエマツソウ属: ウエマツソウ タカクマソウ ホンゴウソウ |