キク科 Compositae

ノブキ(野蕗)
Adenocaulon himalaicum Edgew.

湿った山道の脇や谷川の岸などに生育する多年草。草丈は30 - 100 cm。上部に枝を出し,腺毛が生える。葉は薄くて大きく地面に広がる。三角状腎形で幅10-20センチ,葉柄に翼がある。表面は緑色,裏は白色の綿毛がすき間なく生えているので白みがかって見える。夏から秋にかけて花茎を形成し,白色の頭花が集まり咲く。 雌花は頭花の周辺部にあり,中心には雄花がある。周辺の雌花は稔ると棍棒状の果実ができ,中心部の雄花は落下して,その跡が中心に白い点となって見える。花後に周辺の雌花は稔ると棍棒状のそう果を,放射状につける。果実には粘液を出す濃紫色の粘腺点があり,これで動物に付着して種子を散布する。
花期:8 - 10 月
分布:北海道・本州・四国・九州;朝鮮半島・中国・ヒマラヤ


8-13-13 8:59 福智山・七重の滝への登山道 標高 200 m
福岡県北九州市小倉南区道原

8-13-13 8:59 福智山・七重の滝への登山道 標高 200 m
福岡県北九州市小倉南区道原

8-24-08 9:11 亀井谷 標高 730 m
島根県益田市匹見町

8-24-08 9:11 亀井谷 標高 730 m
島根県益田市匹見町

9-25-05 10:56 万年山 標高 950 m
大分県

9-25-05 10:56 万年山 標高 950 m
大分県
被子植物  生物