タヌキモ科 Lentibulariaceae

ムシトリスミレ(虫取菫)

Pinguicula vulgaris L. var. macroceras (Pall. ex Link) Herder

亜高山から高山の湿った岩上などに生育する多年草の食虫植物。淡緑色で長楕円形,全縁の葉を根際より数枚ロゼット状につける。葉は長楕円形で長さ3-5cm,葉柄がない。葉の表面には0.1 mmたらずの微小な腺毛と,葉の表面に半ば埋もれた無柄の腺が密生していて,前者から粘液をだして捕虫し,後者から消化液を出して獲物を消化する。株の中心から5-10 cmの花茎を出す。花茎は次第に曲がって先端は下を向き,その先に横向きに紫色の合弁花をつける。花は唇花型で,後方に細長い距を出す。冬期に葉は枯れ,塊茎状の冬芽をつくり休眠する。
花期:6 - 8月
分布:北海道・本州(中部以北)・四国(高知・徳島県境)


6-29-08 15:02 岩手山 標高 1150 m
岩手県滝沢村 馬返し登山路新道三合目
  

6-29-08 15:02 岩手山 標高 1150 m
岩手県滝沢村 馬返し登山路新道三合目
  

7-18-10 11:50 夕張岳 標高 1435 m
北海道夕張市鹿島白金
  

7-18-10 11:50 夕張岳 標高 1435 m
北海道夕張市鹿島白金