シタキソウ(舌切草)
|
海岸に近い山林内に生育する常緑のつる性植物。若い茎は密に淡褐色の毛があり,切ると白い乳液が出る。葉は対生し,1.5 - 3 cmの葉柄があり,葉身は卵形 - 円状楕円形,長さ6 - 17 cm,幅 3 - 12 cm,先は尖り,基部は心形,全縁で厚みがあり,やわらかく,まばらに細毛がある。葉腋から出る集散花序に,白色で芳香がある花を2 - 3個つける。萼は5深裂して長さ10 - 12 mm。花冠は5裂して裂片は開出して長さ2 - 2.3 cm,右に捻じれる。花冠の下部は長さ12 - 14 mmの筒部となり,内部に長毛がある。雄しべと雌しべが合着したずい柱がある。袋果は長さ10 - 12 cm,幅2 cm内外の披針形で,水平に開出してつく。種子は卵形で長さ約 12 mm,扁平で先には長い白い種髪がある。 花期:6月 別名:オキナワシタキソウ 分布:本州(千葉県以西の太平洋側)・四国・九州,沖縄 |