セリ科 Umbelliferae ムカゴニンジン（零余子人参） Sium ninsi L.

湿地に生育する多年草。地下に肥厚した数本の白い根茎がある。高さ 30 - 100 cm。茎は細く，茎上部は節での屈曲が顕著でジグザグ状になることが多く，よく分枝する。葉腋に花期 - 晩秋にかけてムカゴを形成する。葉は互生し，上部の葉は３出複葉，下部の葉は短羽状複葉。小葉は楕円形 - 線形まで変化が多く，縁には鋸歯がある。葉は 3 - 5小葉からなり，小葉はほとんど無柄で長さ 1 - 8 cm，幅 2 -10 mm。葉柄の基部は葉鞘となって茎を抱く。枝先に小形の複散形花序をつけ，白色の小さな花を開く。総苞片および小総苞片は小さく披針形で反曲。5個の花弁の先が内側に曲がる。萼歯片はごく小さい。雄ずいは5個。子房は下位で，花柱は2個ある。果実は直径約 2 mmの球形，分果は横断面が５角形，約11本の油管がある。 花期：９ - 10月 分布：北海道・本州・四国・九州；朝鮮半島，中国

8-20-23 阿蘇北外輪山，熊本県	8-20-23 阿蘇北外輪山，熊本県
8-20-23 阿蘇北外輪山，熊本県	8-20-23 阿蘇北外輪山，熊本県

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