ツリフネソウ科 Balsaminaceae キツリフネ（黄釣舟） Impatiens noli-tangere L.

山地の渓流沿いなど湿ったところに生育する1年草。茎は高さ 40 - 80 cm，全草に毛がなく，やや白みを帯び，下部の節がこぶ状に膨れる。葉は互生し，葉身は卵形または長楕円形で長さ 4 - 8 cm，幅 2 - 5 cm，先は鈍く，基部は鋭形，縁にあらい鋸歯があり，葉裏は白緑色，柄は細く長さ 2 - 5 cm。茎の上部の葉腋から出た細長い花柄に，３ - ５個の花が下垂してつく。苞は線形で小さい。花は正面の幅 25 mm内外，側面の長さ 30 - 40 mm。萼片は３個で，上部の２片は卵形で淡緑色，長さ 5 mm内外。下部の1片は，太い筒状で黄色，径約10 mm，後半部はしだいに細長い距になって巻かずにゆるく下に曲がる。内面に赤褐色の斑点がある。花弁は5個だが側方の大小2個がそれぞれ合着して3個に見える。合着した花弁は下に伸びて唇弁状となり，内側に赤褐色の斑紋がある。雄ずいは5個，長さ約 4 mm，花糸は淡緑色で，互いに離れて子房に接しているが，葯は合着して柱頭を囲む。葯も花粉も淡黄白色である。正常花が咲く前に閉鎖花をつけることが多い。果実は細長いさく果で，熟すと果皮が裂開して，裂片は渦巻き状に巻いて種子をはじき飛ばす。 花期：７ - ９月 分布：北海道・本州・四国・九州；東アジア，シベリア，北アメリカ，ヨーロッパ Impatiens ツリフネソウ属の花： キツリフネ　 ツリフネソウ　 ハガクレツリフネ

8-14-15 北海道・道東	8-14-15 北海道・道東
9-22-15 志津倉山，福島県	9-22-15 志津倉山，福島県
7-16-18 糠平源泉郷，北海道	7-16-18 糠平源泉郷，北海道
7-16-18 糠平源泉郷，北海道	7-16-18 糠平源泉郷，北海道

7-16-18 糠平源泉郷，北海道 被子植物　 生物