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ビャクダン科 Santalaceae ツクバネ属 Buckleya
ツクバネ(衝羽根) |
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乾燥する急斜面や尾根に生育し,ツガ,モミ,アセビなどに半寄生する落葉低木。高さ1 - 2 m。幹は直立するが,数多く分枝して水平またはやや垂れぎみとなる。葉は対生,長さ 3 - 7 cm。幅1 - 4 cm,卵形 - 長卵形で,先端は尾状にとがり,全縁,葉縁には芒状の細毛が並び,裏面主脈上に白毛がある。雌雄異株。雄花,雌花とも淡緑色。雄花は直径約 4 mm,枝先に集散花序をなしてつき,苞と花弁はなく,萼片と雄ずいは4個。雌花はただ1個枝先につき,短柄があり,苞は4個,長く葉状で,花被の基部につく。子房は下位,短い花柱がある。花被裂片は早く脱落する。果実は堅果,さ 7 - 10 mmの卵円形で,先端に長さ 3 cmほどの苞が残り,羽根つきの羽根に似ている。果実は冬に茶色になり,春まで見られる。 花期:5 - 6月 分布:本州(関東地方以西)・四国・九州北部 |