タコノアシ科 Penthoraceae

タコノアシ(蛸の足)
Penthorum chinense Pursh

沼,水田,川原など水位の変動する湿地に生育する多年草。茎の基部は地中にあって肥厚し,数本の走出枝を出す。茎の地上部は直立し,分枝せず,高さ 30 - 80 cm,無毛,淡紅色を帯びることが多い。葉は互生し,披針形 - 狭披針形,長さ4 - 10 cm,幅4 - 12 mm,無毛,細鋸歯縁,両端は長い尖鋭形,ほぼ無柄花序の枝は,はじめ,先端がうず巻き状に外向きに巻いているが,後に伸長して斜上し,長さ4 - 12 cmになり,ごく短い褐色のあらい毛がまばらに生え,多数の小さな花を総状に片側だけつける。苞は小さく,卵形 - 狭卵形。花柄は長さ 2 - 4 mm,褐色の腺毛がある。花は帯黄色,直径約 5 mm,花筒は長さ1 - 2 mm。萼は5裂し,萼片は卵状披針形 - 卵状三角形,長さ1.5 - 2 mm,花時に直立または斜開し,果期には平開 - 反転する。花弁はふつうない。雄ずいは10個,長さ 3 - 4 mm,裂開直前の葯は黄色。雌ずいは長さ約 3.1 mm。心皮は5(又は6)個,基部近くで合着する。子房は5個で基部合生し,花柱は5個,長さ 1 - 1.5 mm,花期に直立し,果期には外曲する。さく果は赤紫色,直径 6 - 7 mm,上部が横に裂け,帽子状にはずれる。種子は狭卵形,長さ約 0.7mm。
花期:8 - 9月
分布:本州,四国,九州,奄美大島;朝鮮半島,中国,モンゴル,ロシア,インドシナ半島


12-1-24 久留米市,福岡県

12-1-24 久留米市,福岡県

12-1-24 久留米市,福岡県

12-1-24 久留米市,福岡県

12-1-24 久留米市,福岡県

12-1-24 久留米市,福岡県

12-1-24 久留米市,福岡県

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