ミソハギ科 Lythraceae

オニビシ(鬼菱)
Trapa natans L. var. quadrispinosa (Roxb.) Makino

湖沼,沼地,池などに生育する1年生の浮葉植物。水底の果実の中央から,狭長楕円形の水中葉を経たのち,浮葉を出す。葉は茎の頂部から放射状に出る。成長葉の葉柄は淡緑色または赤紫色を帯び,長さ20 - 25 cm,葉柄中央部は紡錘状長楕円形または球形に膨らみ,内部に海綿質の浮嚢ができる。葉身は上面が光沢があり,卵状ひし形または扁菱形,長さ3 - 6 cm,幅4 - 8 cm,先端の両縁に15 - 20個づつの三角状の不規則な鋸歯がある。花は1日花で,1個づつ茎頂部の葉腋について開花し,花柄があり,径約 1 cm。萼片は4個,披針形,長さ5 mm,幅約 2.5 mmで宿存する。花弁は4個,白色膜質で,倒長卵形,長さ7 - 10 mm,幅約 5 mm。雄ずいは4個,葯は黄色。雌ずいは1個,子房下位で2室ある。花後,花柄は垂れ下がって水没して結実する。果実は石果で,長さ 45-70 mm,4本のとげをもつ。 花期:7 - 10 月 果期:9 - 11月 英語名:bullnut , water-chestnut 分布:本州・四国・九州;東アジア - ヨーロッパ


9-11-22 千鳥ヶ池,福岡県古賀市

9-11-22 千鳥ヶ池,福岡県古賀市

9-11-22 千鳥ヶ池,福岡県古賀市

9-11-22 千鳥ヶ池,福岡県古賀市

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